アガベイヌリンとは
アガベイヌリンとは、「アガベ」という植物から抽出されたイヌリンという成分です。アガベとはリュウゼツランのことです。といっても、あまりなじみのある植物ではありませんよね。リュウゼツランは剣のような鋭い葉をもつ植物で、南米などの砂漠地方に多く育ちます。非常に種類が多いのですが、中でもブルーアガベと呼ばれる種類はテキーラの原料になることで知られています。
ブルーアガベは「コア」と呼ばれるかたまりが中心にあり、そこから非常に硬くて長い葉がツンツンと四方八方に出ています。収穫する際はその葉をすべて切り落とし、コア部分を使用します。ブルーアガベからはテキーラのほか、アガベシロップと呼ばれる甘味料も作られます。メープルシロップやはちみつのような、液状の甘味料です。さらりとしており、砂糖の1.5倍前後という強い甘さを持っています。
アガベシロップを蒸留したものがテキーラで、メキシコのお酒としてとても有名ですよね。そんなアガベにはイヌリンという成分が含まれています。イヌリンは、日本では菊芋に含まれる水溶性食物繊維として注目されています。
イヌリンは人間の腸内で消化吸収できない食物繊維で、お腹の中で水分を吸収するとゲル状になります。さらに発酵分解されてオリゴ糖になるため、日本ではお腹に嬉しい成分として人気があります。
アガベイヌリンとは、菊芋ではなくアガベから抽出したイヌリンのことです。イヌリンは多糖類で、甘味料としても使用されます。アガベシロップの甘み成分から抽出され、健康食品として使用されています。
日本では菊芋由来のサプリメントの多くが菊芋をそのまま使ってサプリに加工することが多いようですが、アガベイヌリンはさらりとした細かいパウダー状です。さらに菊芋にくらべ、水に溶けやすく浸透圧も低いとされています。
そのため、水に溶けやすく食品の風味をあまり損ねることがない点が魅力です。
あっさりとした甘みがあり、甘味料のように食品に混ぜて使うことができるんですよ。日常の食生活ではなかなか水溶性食物繊維が充分とれないという方に人気のサプリメントです。実は食物繊維は、成人なら1日に19グラム以上とらなければならないってご存知でしたか。でも現代人の食生活では圧倒的に足りていないんです。
特に水溶性食物繊維は足りないことが多いと言われています。アガベイヌリンは食事にプラスしやすい水溶性食物繊維なので、嬉しいですよね。血糖値の食後の急上昇を抑えるためには、食事の最初に食物繊維を摂ると良いと言われています。そこでアガベイヌリンなどを上手に活用する人が増えています。アガベイヌリンは摂取量を守り、適度な量を摂るように心がけましょう。