イヌリンの副作用
話題の成分・イヌリンには、副作用があるのでしょうか。みなさんはもうイヌリンの持つパワーをご存知ですか。血糖値が高めの方や糖尿病で治療を受けている方から注目されている、優れたパワーを持っている成分なんですよ。でもこれまで食べたことがない成分をお試しするときは、副作用が気になりますよね。イヌリンの持つ健康効果や、食べたときの副作用の有無についてご紹介しましょう。
イヌリンは、ゴボウや菊芋といった植物に含まれる一種の水溶性食物繊維です。また多糖類でもあり、甘味料に使われることもあります。そんなイヌリンは、血糖値の上昇をおさえる作用を持っていることで注目されています。イヌリンは腸内で水分を吸ってゲル化し、ほとんど消化吸収されることがないんです。そのまま腸内に排出され、そのとき一緒に食べた糖質も捨ててくれる働きがあるんです。
さらにイヌリンには腸内で発酵分解することで、オリゴ糖の一種になることが分かっています。血糖値の上昇を防ぎ、腸内環境を整える繊維質として、雑誌やメディアでも紹介されました。血糖値が高めの方たちからの注目が集まり、血糖値にアプローチするサプリメントなどもたくさん販売されています。
サプリメントに使用されているイヌリンは、多くが菊芋に含まれている天然のものです。精製され合成された薬とは違うため、劇的な効果は持っていません。そのかわり、劇的な副作用も起こりません。ゆるやかに体に作用して、長い時間をかけてゆっくり体質改善にアプローチしていくのがサプリメントです。ただし、健康によい成分だからといって、どんなに食べても大丈夫というわけではありません。
イヌリンは糖分の一種で水溶性食物繊維です。食物繊維は「消化吸収されないため健康的」なのですが、逆に言えば「消化の悪い食べ物」でもあります。少量なら便秘を解消する作用を発揮し、お通じを手助けしてくれます。でも食べ過ぎると、下痢の原因になることがあります。またお腹にガスがたまって膨満感などの不快感をおぼえたり、胃腸の調子が悪くなってしまうこともあり得ます。
なんでも適度に、適量食べるように心がけましょう。
だいたい8グラムから14グラムほどが適量と言われています。一度に30グラム以上食べてしまうのは食べ過ぎです。またサプリメントやお茶などの市販品なら、一日に摂取すべき量がパッケージや説明書に明記してあります。これらの用法用量を正しく守り、お腹に負担をかけない程度に食べ続けることが大切ですね。