血糖値を下げる食事
血糖値を下げる食事を生活に取り入れて、糖尿病のリスクから身を守りましょう。糖尿病は、血糖値が上がってしまう病気です。血糖値が上がるということは、血液中にブドウ糖がたくさん存在するということになります。ブドウ糖は血液に運ばれて細胞のエネルギーになるのですが、その取り込みがうまくいかなくなってしまうのです。
ブドウ糖が血中に増える状態が「高血糖」です。高血糖が続くと細胞にしっかりエネルギーが運ばれなくなり、増えたブドウ糖によって血管が傷ついたり硬化したりといった弊害が出ます。そのため神経障害や脳卒中・心筋梗塞・網膜症といったリスクが高まるので、糖尿病になる前に血糖値を下げることが大切です。そこで血糖値を下げる食事のとり方についてご紹介しましょう。
血糖値を下げる食事の方法として、誰でもすぐにできることがあります。それが、食べる順番を変えることです。炭水化物、つまりご飯やパンと言った主食は糖分をたっぷり含んでいます。食事の中でも量が多い炭水化物を先に食べてしまうと、血糖値が一気に急上昇してしまいます。そこで、炭水化物は後に食べるようにしましょう。その代り、一番最初に食物繊維をたっぷり含む野菜や海藻などを食べます。
食物繊維には、炭水化物の消化や吸収を阻害する働きがあります。そのため食物繊維を先に食べておくことで、血糖値の急上昇を抑えることができるのです。そのあとに主食を食べ、炭水化物は最後に食べるようにすると良いでしょう。またたくさんの量を一気に食べてしまうことも、血糖値の急上昇を招きます。ゆっくり時間をかけ、炭水化物はとくに後回しになるよう食べることが、血糖値を下げる食事方法としておすすめです。
血糖値を下げる食事の内容としては、食物繊維やビタミン・ミネラルを豊富に含む野菜やきのこ・海藻類をしっかり摂れるメニューを入れることが大切です。お酢やオリーブオイルには血糖値の上昇をおさえる働きがあるので、酢の物やマリネを1品加えると良いのではないでしょうか。また野菜の中でもいも類やカボチャなどは炭水化物が多いので、食べ過ぎには注意が必要です。
高脂肪・高カロリー食もよくありません。逆にダイエットのために1食抜くこともよくないのです。1食抜くことで、次の食事を食べた後に血糖値が急上昇してしまう可能性があります。食事の内容を見直すことは大切ですが、3食バランスよく食べるようにしたいですね。どうしても食物繊維など血糖値を下げる食材が不足する場合は、菊芋や桑茶などサプリメントを利用することもオススメですよ。